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これでいいのか地方議会(4)   

長崎県議会には、県議会・県政改革特別委員会といった長崎県以外の都道府県議会にない特別委員会があります。この特別委員会の設置については、賛否が拮抗していた改選後に、本会議場においてわずかな票差で設置が決定されたのであります。

この委員会は、他の委員会の運営方法や、執行部との質疑応答などの改善にも取り組み、現状維持の議員の意識改革にも取り組まれてきたことは評価されてもいいのではと思います。通年議会も喧々諤々の議論の中で誕生したのであります。

この委員会は、長崎県議会がどのように改革を推し進めていったら県民の期待に応えることができるのか、といったことを議論する県議会の戦略本部といった内容の委員会であります。ところが設置して1年後過ぎから委員会は行政の重しのような内容に変節していき、県議会の改革と違う方向に舵が切られたのであります。

今日は、この委員会が平戸市と松浦市に出かけて、県議会の定数と選挙区について県民の意見を聞くそうです。私はこの委員会に所属しているのですが、定数よりもっと重要な議会改革をすべきだと言っていたのに、以前の現状維持の県議会に戻ってしまったのであります。

これまで、県議会において定数削減を行ってきているのですが、県議会として他に改革など取り組むこともなかった当時に、定数削減は有権者の関心を高めることには効果を発揮されてのではと思います。今回も全く同じような内容で、せっかくの県議会改革のための活動が活かされなくなってしまっています。

選挙区については、県下の選挙区の全てを対象に見直すべきであり、適当な見直しで濁すことで許されるようなものではありません。長崎県の将来を見据えた改革について、長崎市内や佐世保市内において大いに語り合うべきであります。

人口減少の激しい選挙区に出かけて行って、定数削減しますよといった内容では過疎地で生活されている有権者を差別しているようなことであり、一票の格差を問うのであれば議会の中で十分協議できる内容であります。

by magome2007 | 2013-10-31 07:43 | Trackback | Comments(0)

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