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農協より農業改革が先ではないのか   

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岩盤規制改革の表紙にされてしまった農協改革は、何を目指そうとしているのかよく分からない。組合員皆様の所得向上や後継者育成が不安のないように取り組まれることを考えられているのか、創意工夫のできる組織を目指されているのか、もっとわかりやすく説明すべきだと思う。

これまでも農林水産業において、後継者育成の困難な問題解決や全国的に拡大傾向が止まぬ耕作放棄地はどうなっているのか、海外から入ってくる安い農産物の対策は、製品として入ってくる多くの輸入商品は、いろんな問題がある中で農協改革でよくなるとは思えない。

これまで取り組まれてきている農業政策の総括をする事が最も重要ではないのかと思う。これまで取り組まれてきた産地形成や米作の減反政策などは問題なかったのか、転作奨励金の効果はどうなっていたのか、農業人口の高齢化対策は大丈夫なのか。

国民が餓死しないような食糧政策を担ってきた日本の農政は間違いなかったのか、最も重要な食糧政策を農協の岩盤規制の見直しより先に行うべきであり、その改革案に沿って農協組織や権限を見直せばいいのではないのかと思う。それほど難しい問題だとは思わない。

日本のような島国の農業とアメリカやオーストラリアのような大規模農業との競争は作物によりけりだが、主食の取り組みは国民的議論をすべきである。食料輸出国の圧力に抗することができずに、我が国の輸出を強化するために犠牲になったところが農業には隠されている。

原油の乱高下で経済の好不況も出てくるように、食料の増産減産は気象条件にも左右されることなど考えたとき、農協改革に便乗した食料の完全自由化への道を突き進もうとしていることには問題が大きすぎる。これまでの取り組みと、これからの取り組みを同じように考えられないような国内問題も山積している。

参考資料
【農協改革】自民党で議論スタート 
「岩盤規制」のニュース一覧

by magome2007 | 2015-01-21 06:24 | Trackback | Comments(0)

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