基幹産業は水産業である   

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故郷新上五島町の基幹産業は水産業なのに、いつから公共事業が基幹産業になってしまったのか、と間違うような現状である。これまで多くの漁協が水産振興に必死になっていたのに、途中から土木業界の支部組織ではないのかと思うような姿を見せ始めている。

土木業者と一体となって、迷惑料を受け取るようになってからは、本来の水産振興から土木工事や海砂等に絡むようになっていった。そのころから水産業界のために必死になって取り組まなければならない漁協が、組合員のための漁協にならなくなってしまった。

水産業は島の歴史とともに始まり、多くの島民が水産業の恩恵を受け育っている。これまで底引き網の全盛期で島の経済は上昇し、その後の遠洋旋網で生活水準は大都市以上の豊かな生活を手に入れることができた。しかし、韓国や中国の水産業の発達により遠洋旋網の衰退が始まった。

今では当時の勢いはなく、数船団を残すのみとなっている。そのような島の中で、長いこと地域経済を支えてきている定置網漁業は必死になって頑張っている。しかし。少子高齢化の影響で後継者難に直面し、定置網産業を支えている技術や技能の継承が危ぶまれている。

本来であれば、このような問題に漁協が先頭に立って取り組むべきであるのに、一部の関係者だけが必死になって定置網漁業を守っている。島に残された最後の砦が定置網漁業であり、島の観光産業と表裏一体の関係であることは多くの島民は理解されている。

最も安定している定置網産業をしっかり育てていくべきなのに、土木を基幹産業と考え必死になって取り組まれている町長経験者たちの姿には驚かされている。島の基幹産業の振興を誤ると、島の将来は本当に大変なことになってしまう。主は水産業やうどん産業など食品加工業であり、従が公共事業である。
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by magome2007 | 2015-03-08 05:51

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