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漁業の島なのだ   

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新上五島町の基幹産業は漁業なのに、いつごろから忘れてしまったのだろうか。島の歴史とともに始まった漁業の歴史は古く、時代の歩みとともに漁業は栄え多くの島の人々が海の恩恵に与ってきている。島の産業を勘違いされた人たちが出始めてから可笑しくなってきている。

漁業の形態は地域によってそれぞれ違った漁法が行われ、沿岸漁業から遠洋漁業まで様々な取り組みが行われている。このような漁業の振興を図るのが地元の町や市の最大の仕事なのに、これまで基幹産業の危機を見逃してきていることにいまだに気づかずにいる。

基幹産業の衰退が人口減少に追い打ちをかけ、集落から子供の姿を消し始めている。これまで保育園や小学校が随分消えてしまって、古びた校舎が朽ち果てるのを待っている。それは島の姿を暗示しているようでもあり、我々はそのことに早く気付くべきである。

水産業の島にすべき、これまで必死になって取り組んできているのに、いまだに土木事業が島の新たな基幹産業だと思っているトップリーダーが多すぎることが、我が故郷新上五島町の病巣であり島の健康が損なわれている最も大きな要因である。

漁業の衰退と集落の衰退は比例しながら島の姿を変えてきている。そんな中で漁港背後地の活用や陸上養殖の先進地としての取り組みを提案してきたのに、関心示す人は少なく漁港背後地だけは民間企業が利用できるようになっている。

いずれは陸上養殖と海上養殖において、魚介類の生産地として島の未来を描いてきている。いまだに土木事業に群がる町長経験者たちには、島の基幹産業はどうあるべきかといったことを考えてほしいと思う。土木事業にたかるより、富を生み出す産業振興が島の未来を豊かなものにするはずである。

島から子供たちの姿が消え始めているのに、これまでと同じようなことばかり言っていることに何とも思わないのだろうかと思う。今日は、奈良尾地区に出かけるのだが、この地区には日本を代表してきた奈良尾漁協が頑張っていたのに、数か月後には消えようとしている。

参考資料
島から子供が消える

by magome2007 | 2015-03-13 05:24 | Trackback | Comments(0)

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