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高齢社会対策   

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我が故郷「新上五島町」の高齢化対策はどうなっているのか、町内をくまなく回ってみると十分に対応できているとは言えない。最も目につくのが階段の多いこと、段差の解消がほとんどされておらず、杖や車いすで生活されている人には厳しい環境である。

全国で最も高い高齢化率は、最近始まっているわけではなく、30年前以上から指摘されてきたことであり、これまで高齢社会対策を行うと言いながら、多くの対策を先送りされ、高齢者の皆さんの生活は不安を抱え、安心・安全な生活を探しても見ることがない。

自宅から階段を歩き、車やバスに乗れるところまで杖つきながら歩いて30分前後かかる人もいる。一歩一歩確実に歩く姿には、これでいいのかとも思う。健康に注意されても加齢とともに体は弱くなっていくことを考えると、便利なところにある公営の宿舎等の活用を考えるべきだと思う。

町内には空いている公舎は多く、放置すれば全ての建物は老朽化し、解体を待つだけになってしまうのである。国も県も高齢社会対策を本気で考えなければ、孤独死が現実味を持ち、大都会の話だと言えなくなってしまう。人口減少がもたらす影響は高齢者の足元を揺らし始めている。

多くの子供たちが島を出て行っている高齢者の皆さんが多く、老夫婦や一人だけの生活をされている人がほとんどである。集落のコミュニティは崩壊し、隣の家には誰もいない空家が多く、電話や携帯電話が唯一の通信手段で、都会にいる子供たちからの安否確認に使われている。

我が故郷は、現状維持の政策を続けるのであれば、人口減少は激しさを増し、高齢者の皆さんにとっては生活しにくい町として注目されるのではないのかと思う。高齢者や障害を持つ人たちが、不安のない楽しく生活できる故郷になるような取り組みを多くの町民は望まれている。

もっと高齢者の生活の場所まで出向き、町長を初め役場の職員の皆さんも現場に足向けてほしいと思う。高齢社会対策については、施設の充実だけが対策ではなく、生活現場の環境整備にも力入れるべきではないのかと思う。全ての町民の皆さんが希望の持てる故郷になるためにもぜひ取り組むべきである。

by magome2007 | 2015-04-12 05:09 | Trackback | Comments(0)

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