2014年 12月 03日 ( 1 )   

陸上養殖の取り組み   

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魚介類の陸上養殖については、10数年前から議会で取り上げ県水産部の取り組みを要請してきたのだが、一向に実現する様子が見えてこない。以前は頻繁に水産試験場にも顔出していたのに、実用化への取り組みが進まない姿にいつしか足が遠のいてしまった。

自然界の魚を人間の都合に合わせて漁獲するような方法は、当時から非常に厳しいと考えていたが、現実にマグロが規制対象になってしまった。世界各国で豊かな食生活をするようになれば、新鮮な魚介類の輸出入は活発になり、資源の枯渇は目に見えてくるのである。

このような流れの中で陸上養殖に取り組むことは、魚介類の完全養殖の実用化に向かって進むことに繋がるのであり、多くの漁村の新しい雇用形態を作ることに繋がっていくはずだった。特に離島においては漁港背後地を活用できるのである。

漁港背後地の活用についても、民間企業が利用できるようにしていたのに全く機能することがなく、塩漬けの漁港背後地として野ざらしになっている。自由に活用するためには、補助金適正化法をクリヤーすることが難問だった。

このような取り組みを行ってきたことも全く活かされることもなく、陸上養殖の取り組みは遅れてしまっている。水産県長崎の未来は陸上養殖を新たな産業として、全国の都市に魚介類を提供することを目指すべきではなかったのかと思う。

長崎県は国や大学の研究機関が隣同士で非常に恵まれているのに、このような環境も活かすことができなかったのである。実用化に至るまでに魚種や孵化技術などの研究を行い、どのような陸上養殖がベストなのか取り組むべきだった。

近大のマグロ養殖が注目されているが、この研究は40年近く行われていると言われている。長崎県の水産の未来をどのように描いていたのか、水産部の戦略について間違いはなかったのか、改めて問いたいと思う。

参考資料
陸上養殖は環境に優しい技術
陸上養殖について
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by magome2007 | 2014-12-03 05:50