2015年 02月 17日 ( 1 )   

水産業の未来   

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離島における産業は、長い歴史が教えるように漁業で島の生活を支えてきている。島での生活は漁業とは表裏一体の関係で、常に漁業のあるべき姿を求め若者たちが意欲を持って参入してくる、魅力ある産業に育っていなければならなかったはずである。

ところが現実の姿は、新上五島町内の漁協は組合員の減少で非常に厳しい経営を余儀なくされ、組合員の高齢化とともに漁協の存続まで危ういものになってきている。これまで放置されてきた原因は、負債が多いこともあり行政が積極的に支援をしてこなかったこともある。

島の産業の中で漁業の存在は非常に大きく、観光振興においても新鮮な魚介類の持つ食の魅力は観光の大きな目玉でもある。これまで取り組んできた漁業振興は、漁港や漁場整備に予算が多く割かれ、漁業者のためのソフト分野における予算配分は少なかった。

漁港建設等は土木関係者を中心に事業内容がまとめられ、漁業者の所得向上に結び付くための政策の議論は非常に少なく、多くのものが漁協に丸投げされてきたのではないのかと思う。漁業振興における建設物の予算拡大が漁協長達と土木関係者を仲良くさせてしまった。

この結果が、漁協長の中には組合員のための漁協を土木関係者のための組織と勘違いされてきた人もおり、漁業に真剣に取り組んでいた多くの組合員を落胆させ、現在のような高齢化を招き漁協存続まで赤信号を灯させることになってしまった。

沿岸漁業や沖合漁業の調整等においても、県の許可漁業と国の許可漁業の調整など厳しい問題はあるが、地元の行政が漁業の抱える問題や課題について確実に把握していなければならなかった。多くの困難な問題は先送りした結果である。

漁業をしっかり守り育てていくことが島の生活そのものであり、町も県も漁業の未来について若者たちが意欲を持って参入できるような戦略を描き、予算の中には関心持つような事業が踊るようにすべきであり、関係者一丸となって島の未来を切り開いていかねばならない。

参考資料
農林水産業・地域の活力創造プラン
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by magome2007 | 2015-02-17 07:19