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長崎里山未来研究会   

一昨日、長崎世界遺産研究会を立ち上げる時、同時に長崎里山未来研究会も立ち上げ、長崎県内の全ての山の元気を取り戻そうといった取り組みを考えています。長崎里山未来研究会の設立趣意書を、ご覧いただきたいと思います。

             「長崎里山未来研究会」

我が長崎県は数多くの離島半島を有し、それぞれの地域毎に伝統的な農村の暮らしを支えてきた自然豊かな里山が存在しているが、その多くの地域では若者の流出による過疎化や高齢化が進み、地域の存続すら危ぶまれる事態に陥っている。本県では、それらの地域に活力を呼び戻そうと企業誘致等の様々な振興策を講じてきたところであるが、依然として有効な解決策を見いだせないでいる。

半世紀前の里山では、適度に人の手が入り様々な環境に恵まれ、そこに暮らす人々はもとより植物や動物にとっても豊かな環境が守られていた。しかし、高度経済成長期のエネルギー革命によって木材の利用が低迷すると、身近な資源である里山に価値を見いだせなくなり、手を入れることをやめてしまい、長い時間をかけて受け継いできた里山の自然と文化という遺産を失いつつあった。

そのような中で発生した東日本大震災は、これまでの価値観を大きく見直す契機となり、忘れ去られようとしていた里山の価値が改めて注目されている。中でも、戦後に植林され既に伐採期を迎えた森林の間伐材等を活用し、コンクリート製と同等の強度を持つ直交集成板(CLT)やバイオマスエネルギーの活用には、県内の里山を活性化させるための魅力に溢れており、県議会としても今後研究を深めていくことが求められる。

こうした課題を解決し、森林資源の活用によって県内各地に存在する里山の活性化を促進するため、長崎県議会有志等による研究会を発足する。

これが趣意書の全文です。

参考資料長崎世界遺産研究会の設立趣意書です。

「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」及び「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」に係る長崎県議会有志による研究会の設立趣意書(通称:長崎世界遺産研究会)

世界遺産は、人類のお互いの文化を深く知ることを通じて世界平和に貢献することを目的としており、その構成資産の公開や活用を行うことが重要であるが、世界遺産に登録されると一般観光客が増加し、これに伴い構成資産の保全状態や周囲の環境が悪化する事例も見られ、大きな課題になっている。
特に、長崎の教会群は、多くの教会が現在も信仰の場になっており、公開に当たっては格別の配慮が必要になる。
また、長崎の教会群については、豊かな自然と集落とともに優れた文化的景観を形成しており、単なる建物を見るだけの観光にとどまらず、潜伏時代の歴史文化や現在も生活の中に息づいている信仰を身近に感じ、自らを見つめなおす精神性の高い体験を提供できる点が特徴である。
教会の中には、明治期に建築されてから、すでに100年を経過し、老朽化が進んでいるものがあり、修復等のための資金負担が大きくなることが予想されるが、これらの修復に対しては、所有者である教会関係者や文化財保護を司る行政だけの支援に頼るのではなく、県民・企業や来訪者(観光客等)なども加わり、幅広く支援を行う仕組みを構築することが求められる。

一方、明治日本の産業革命遺産は、19世紀後半より20世紀初頭にかけて、幕末から明治期の日本における重工業分野の急速な産業化が世界史的観点から極めて重要であることを証明する遺産群である。
その構成資産は、九州を中心に、静岡県や岩手県を含む8県11市に分散して立地しているが、相互に密接な関連性があり、遺産群全体で一つの価値ある資産として、平成27年の世界文化遺産登録を目指している。
特に、長崎においては、造船業と石炭業の歴史が物語るように、我が国の開国に伴って外国船の入港が増え、必然的に船の修理をおこなう技術や、外国船に劣らない船を造る新しい技術が求められた。それと同時に、船を動かすエネルギーとして、石炭の需要が急速に増していったのである。幕末には、ときに外国人の協力を得た雄藩によって、長崎県内の島や海底を含む各地で炭鉱開発が進んだ。まさに長崎県の近代化への道のりは、両輪といえる造船業と石炭産業の発展とともにあった。
我が国の近代化に大きく貢献してきた産業関連施設の遺産を、国内外の多くの皆様に触れていただくためには、県内の産業関連施設の環境整備が求められている。
こうした課題を解決し、「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」及び「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」が世界遺産に登録され、所期の目的が達せられることに寄与するため、長崎県議会有志等による長崎世界遺産研究会を発足する。

# by magome2007 | 2014-07-18 07:23 | Trackback | Comments(0)

長崎世界遺産研究会   

長崎県内には世界遺産候補に決定した「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」があり、それに昨年、世界遺産候補に決定され、ユネスコに推薦書提出がされている「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」の二つのものがあります。

まだ世界遺産に決定はされていませんが、決定されると県内に複数の世界遺産を抱えるのは長崎県だけであり、その対策や取り組みについて県議会としての調査研究に取り組まなければなりません。

「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」の推薦書は、国内の全ての機関の委員会審査を終え、世界遺産委員会へ推薦書が提出されています。推薦を受けてからは専門家で構成されたイコモス(国際記念物遺跡会議)の現地審査が行われます。

イコモスの現地審査の評価結果の勧告を受け、世界遺産委員会で審査を行い、登録の決定をされるようになっています。例年、一年後あたりに登録の決定が行われており、来年の今頃になると予想されています。

その後は、「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」が同じような手続きを終え、イコモスの調査が来年長崎の世界遺産候補地において現地調査が行われます。五島の島々にも世界の専門家の皆さんが行かれるのです。

長崎県としての取り組みをどうすべきなのかといった課題に適格に対応するためにも、県議会として調査研究を強化する必要があるのです。その前段として、昨日、長崎世界遺産研究会を立ち上げたのです。

参考資料
世界文化遺産の登録までの手続き




# by magome2007 | 2014-07-17 07:45 | Trackback | Comments(0)

議事録の活用について   

長崎県議会も含め多くの都道府県議会においては、議事録や一般質問の録画など自由に見れるようになっています。長崎県議会では、議場においてはネット中継、各委員会においてはユーストリームによる中継が行われています。

どちらも録画で見れるようになっており、各議員がどのような発言をされているのか、多くの県民の皆さんに見ていただけたらと思います。動画については簡単に見れますが、議事録については若干説明がいるのではと思います。

県議会のホームページの会議録検索をクリックしていただき、次に検索をクリック、次に検索したい年度か、議員の発言などについて書き込みを入れていただき、検索ボタンをクリックしていただければ、議事録が出てきます。

この時に、左上の「全選択」を押すと左側のボタンにチェックが入ってしまいます。次に、隣の「選択発言表示」をクリックしていただけたら、このページの全ての議事録が出てきます。「全選択」を押さずに、読みたい議員の発言を読むには、氏名の横のボタンにチェックを入れて「発言者表示」ボタンをクリックすれば大丈夫です。

初めての人には、発言者と答弁者の一回だけの議事録が出てくるので、使い勝手が良くないといった指摘も耳に入ってきます。以上のようにすれば、タブレットでもパソコンでも読めるようになっています。

質問や答弁について、多くの県民の皆さんからの指摘やアドバイスなど頂けるようになれば、全ての議員も答弁する職員も緊張感が生まれ、県民の期待に応えるような県議会になるはずです。

県議会の中が不透明だと言われているのですが、録画を見ていただくとか、議事録を読んでいただくとかしていただけたら、議員の適当な発言など減少し、調査研究しない議員の排除が進むはずだと思います。

少なくても、職員に原稿書いてもらう議員はいなくなると思います。棒読みの一般質問や、委員会において職員からの質問原稿の棒読みなど、確実になくなっていくものと思います。県議会の公開や情報発信が活かされるようになれば、長崎県の明るい未来を手繰り寄せるはずです。

参考資料
長崎県議会
※詳細なURLを表示して説明を試みたのですが、リンクできないといった表示が出て、断念しました。議事録には多くの速記者の皆さんが、仕事されていますので、多くの県民の皆様にぜひ活用していただきたいと思っています。



# by magome2007 | 2014-07-16 07:38 | Trackback | Comments(0)

長崎県議会「○○議員連盟」全て解散   

長崎県議会には7個の議員連盟があり、それぞれの連盟には規約があり役職も決められている。年間通じて全く活動を行わないのもあり、年に数回行うものまで幅広く、何のための議員連盟なのかと思う時もあった。

活動を行わない議員連盟は数十年前からのことで、動くための予算が少ないことが原因であるが、連盟の運営は会員の毎月千円から二千円の会費で賄われ、思うような活動計画を立てることのできないところにある。

このような問題解決を図るための協議であればいいのだが、今回の解散に至ったのは役職をよこせといった内容で、議員連盟の目的から大きく逸れてしまったことである。何も役職欲しさで議員連盟を設置していないのに、昭和の時代から止まったままの県議会である。

本来であれば、議員の活動をサパートとするような動きをすべきなのに、動き出したのが会長よこせの一点張りの動きである。会長を欲しい会派が出ていって別に議員連盟を設置することに同意された結果、昨日、解散を決定された。

このようなことは長崎県議会以外では、見ることのできない珍事であり、規約に基づいて行われていた議員連盟を破壊してまで、役職が欲しい県議が多くいることに驚いてしまった。

通年議会を破壊するような県議会ですから、何やっても平気なのでしょうが、これでは県民とのずれが大きくなるばかりで、本来の県議会の姿からも遠ざかっていくのである。報道されないところで長崎県議会は、議会機能を低下させている。

参考資料
白日のもとにさらされた地方議会の品質
(朝日新聞社説)号泣県議 ひとごとではないです


# by magome2007 | 2014-07-15 07:51 | Trackback | Comments(0)

議事録の読み直し   

議事録を読み返すたび、エンドレスで同じ歌を聞くような感じになってしまう。人口減少や雇用、県民所得等の問題については、30年前40年前から多くの県議の皆さんが、機会あるごとに指摘している。

私も同じように五島の抱える問題を指摘しており、政策提案も同じようにしてきている。議事録を読み返すしながら、答弁内容はどうだったのか、最近の答弁内容と比較するのだが、それが非常に似ている内容なのである。

質問も答弁もそれほど進化せずに、多少色変えて繰り返されているのである。議員は1年か2年で委員会を変わり、職員も人事異動で2年か3年で変わるのである。このようなことで質問も答弁も似たような内容になり、県政の抱えている重要案件が先送りになっているのではなかろうかと思っている。

このような県議会だから、一般質問や委員会での質問などを職員が書けるのであり、頼む方もそれほど神経使うような内容ではなかったのである。それに議事録など読み返すこともなく、終わってしまえば全てが完了するのである。

このような繰り返しでは、エンドレスのテーマソングのように、県議会は10年前も20年前も似たような議事録の内容になってしまうのである。それに都合のいいことに忘却の機能が発揮され、リセットされてしまうのである。

これは議員と職員にはいいことなのだろうが、最も迷惑を受けるのが全ての県民であり、故郷の未来が明るくならなければ、子供たちの未来までしぼんでしまうのである。全ての議員が自分の発言だけでも、議事録に目を通せば県議会は少しずつ変化していくのである。


# by magome2007 | 2014-07-14 08:12 | Trackback | Comments(0)