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新年の決意   

明けましておめでとうございます。
今年は、県議会5期目の選挙を迎え、決意を新たにしているところであります。その決意の一端を申し述べ新年のご挨拶とさせていただきます。

私は、平成7年4月の長崎県議会議員選挙において初当選以来、皆様のご支援・ご協力を賜り早いもので4期16年が過ぎようとしています。これまで県議会の中において故郷新上五島町のため全力で頑張ってまいりました。

4期16年県議会議員として、今期は、県議会改革の旗手として全力を傾注してきました。まだ議会改革は道半ばではありますが、常に社会の変化や経済の動向によって、議会の対応も変化していかなければなりません。これまでなかった予算特別委員会を通年開催できるようにしたことを初め、決算特別委員会を全議員によって行うことや、議員の定数削減による常任委員会の再編を行ったことなどで、県民のために働く県議会に近づけてきました。

これまで県議議員は、多くの産業政策を初め雇用政策等において責任をとることもなく、行政の仕事として職員による産業政策や雇用政策が行われてきました。離島振興策、教育や介護などにおいても同じであります。

県議会は、毎年提案される予算書について与えられた時間の中で議論して、そのまま認めてきていたのです。歯の浮くような説明を聞かされ、県民だれもが故郷長崎県の未来が期待できるはずだったのです。

しかし、現実は逆の姿になってしまっているのです。それは予算書を作成する段階で、長崎県の未来に対する戦略が全くなかったことが最大の原因であったと考えられます。10年、20年後の未来への展望が開けるはずはありません。

長崎県の未来に希望の持てる政策が常に提案されなければならないのであります。一人ひとりの県民の皆さんが夢と希望に満ちあふれる故郷を長年待ち続けているのです。そのような長崎県にするためには県議会改革が必要だったのです。

私は、県議会の中で常に県議会改革を叫び続けてきました。県議会改革を行うことによってこそ長崎県の夢や希望の実現が期待されるからであります。例えば、島の水産業の現状を多くの島民の皆さんが心配されていると思います。

私は、県議になって間もなく陸上養殖を政策として取り組むように常に働きかけてきました。満足のいく結果を出すことはできていませんが、現在、徐々にではありますが見え始めています。例えば、漁港の埋め立て地の県管理の場所については、民間企業の皆さんが進出できるようにしました。これは全国で初めてのことです。

一歩一歩前進しながら島の未来の希望や夢を引き寄せなければなりません。島の基幹産業は漁業です。漁業を最大限に付加価値の付く産業として大きく発展させなければなりません。もっと多くの水産加工場を各地区に建設を進め、働く場所の確保に取り組まなければなりません。

現在、水産加工を初め、食品製造加工・販売に取り組まれている関係者の皆さんと話し合いを行っています。島の基幹産業である水産業の復活を実現する政策に全力で取り組んでいます。これまでにも農水大臣や水産庁長官にも一人で何度となく直接陳情を行ってまいりました。

私は、常に全力で故郷の島の活力が生まれるために戦っています。少ない農地の有効活用などについても同じように政策提案してきました。医療や教育問題についても同じであります。

公共事業においても島のために全力で要望実現に取り組んできました。その結果、関係当局の皆さんのご理解を促しながら予算をつけてきました。現在、公共事業は冬の時代を迎えていますが、春が訪れるのもそう遠くありません。

これまで築き上げてきた様々な公共投資は、私たちの生活を豊かにしてきました。しかし、多くの道路や橋、トンネルなども家と同じように管理しなければ悪くなって行きます。これからの公共事業におけるメンテナンス事業は強化せざるをえません。

人が生活していく中で常に公共投資によって生産基盤や生活環境の改善を行い、誰もが帰りたくなるような故郷を実現しなければなりません。そのためには県職員が作成した政策や予算について、従来のような対応ではなく、議会で徹底的に詳細な議論をしながら、県民のために尽くす県議会に改革しなければと考えています。

片山総務大臣が知事時代に県議会で行う一般質問について「地方議会では結論が既に決まっている八百長や学芸会まがいの事が行われている」と言ったのも、制度改革を行わなかった結果であります。県議会改革を行わなければ県民の声を吸い上げることはできません。

私の次の仕事は長崎県内における長崎県離島フォーラムの設立であり、町議、市議、県議による島の創造会議の実現であります。県議会改革の旗手として取り組んできた数々の経験を生かせると確信しています。議員が立ち上がれば公務員の中に緊張感が生まれ、離島住民の要望実現に沿った政策が実現できます。

そのためには、住民の皆様にも、それぞれの地域発展に欠かせない多くの情報を寄せていただきたいのであります。これらの情報をもとに議員が率先してこそ新しい流れを作ることができるのです。皆様のご理解とご支援を心からお願い申し上げご挨拶といたします。

2011年1月1日    県議会副議長 馬込彰

by magome2007 | 2011-01-01 08:00 | Trackback | Comments(0)

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