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県議の海外研修費について   

海外視察3472万支出 各会派で検討委設置
4年間で41県議
県議会に提出されている海外視察の報告書
 2007年の県議選以降の4年間で、41人の県議が計49回にわたって海外視察に出かけ、計3472万円(随行職員含む)の公費が支出されていたことが、県への情報公開請求でわかった。海外視察を巡っては、「県への政策提言にもつながり、議員として不可欠」との主張がある一方、「観光旅行と取られかねないケースもあり、無意味」との批判も根強い。県議会各会派の代表は27日、6月定例会で議会改革の検討委員会を設置し、海外視察のあり方などについて協議することを決めた。
 県議は県議会規則で、「行政または議会の調査」のために海外視察が認められ、4年間の任期中に100万円を上限に実費支給される。視察後は報告書を議会に提出することが義務づけられている。
 公開された旅行命令書によると、視察先は米国や欧州や東南アジア、南米など様々。100万円を1回の視察で使い切った県議もいれば、航空券をエコノミークラスで済ませ、数回に分けた県議もいた。
 また、視察に行く県議が5人以上の場合、県職員を随行させることができ、2008年の自民党の議員10人によるブラジル視察では職員1人が随行し、72万円が支出された。議長がブラジルや中国などに行った計5回は、それぞれ職員1人が同行、計213万円かかった。
 海外視察を巡っては、福岡県が昨年12月、任期中に1人100万円を支給する海外視察費の廃止を決定。三重県は07年、120万円を支給してきた制度を廃止し、政務調査費でまかなうことにした。
 一方、愛知県は任期中に1回の海外視察が可能で、この4年間では94人の県議に約1億1000万円が支出された。
 27日に県議会各派が設置を決めた検討委員会では、海外視察や、調査研究費として支給される政務調査費のあり方などが議論の対象になる見通しだ。海外視察については現在のところ、自民、民主が制度の維持を主張しているほか、公明は一部見直し、共産は廃止を求めている。
 海外視察について、ベテラン議員の一人は「住民の代表である議員の見聞を広めるためにも必要」と話している。
 一方、全国市民オンブズマン連絡会議(名古屋市)の新海聡・事務局長は「地方自治体や議員活動にどれほど役立っているのか疑問。実態を見ると、公費による観光旅行と言われても仕方がない」と指摘している。
(2011年4月28日 読売新聞)

税金に見合った成果か
県議による海外視察は一概に否定されるものではないのかもしれない。しかし、その視察が県やこの地域の抱える問題を解決するため、明確な目的を持っていることが大前提だ。海外視察は県民の税金でまかなわれているからだ。
 翻って、各議員が帰国後にまとめた視察報告書を読む限り、県民を代表して税金で海外を視察し、成果がそれに見合ったものだったのか、極めて疑わしいものもあることは否定できない。
 議員による海外視察は1980年代以降の円高で、海外旅行に行きやすくなったことを受け、各県で盛んになった。しかし、90年代末になると、カラ出張などの問題も表面化し、各地で凍結や見直しの動きが進んだが、岐阜県の海外視察は手つかずで残されてきた。
 県の財政はただでさえ苦しく、2010年度から3年間で約920億円の財源不足が見込まれる。今回の県議選で新しく選ばれた議員は、海外視察制度の廃止も含め、その意義を抜本的に見直す時期に来ているのではないか。県民の視線は厳しくなっている。(福島利之)
(2011年4月28日 読売新聞)

観光地ずらり
マチュピチュ/自由の女神/万里の長城…
 ペルー南部のインカ帝国の空中都市マチュピチュ遺跡、米ニューヨークの「自由の女神」、中国の「万里の長城」――。海外視察に行った県議が提出した報告書には、世界的に名高い観光地での報告も盛り込まれていた。目的が明確でないケースもあり、現職県議からも「県民からの批判を招かないためにも、視察の必要性を検証する必要がある」との声が出ている。
 自民県議10人が2008年5月に13日間、ブラジル、アルゼンチン、ペルーを訪れた視察では、世界遺産のマチュピチュ遺跡を訪問。報告書では、同じく世界遺産の「白川郷合掌造り集落の参考としたい」と総括したが、今のところ目立った成果は見られない。県議の一人は「議員は県民を代表して外国を見て、視野を広げることが必要」と強調した。
 民主系県議7人は2008年4月、10日間にわたり米国各地の教育事情などを見て回ったが、報告書では「単純に日本との比較には少し難しい点も多かった」などと振り返った。ニューヨークでは超高層のエンパイヤ・ステートビルも観光。参加県議は「ついでに観光地に行ってもいいのではないか」と語った。
 自民と無所属の県議2人も08年5月に11日間、「行政事業調査」としてアメリカを訪問し、ニューヨークのリバティー島にある「自由の女神」の前で記念撮影。「ついに念願のリバティー島に上陸」と報告した。別の自民県議は08年11月、5日の日程で中国を視察した際に万里の長城を訪れ、「行きたいと思っていたので、大変感激しました」と喜んだ。
 また、08年7月、15日間にわたり米国やブラジル、英国を1人で回った民主県議は、各地で豪勢な五つ星ホテルに泊まり、一挙に100万円を使った。自民県議8人が08年7月、アイスランドの露天温泉施設「ブルーラグーン」を訪れた際の入場料240ユーロ(当時レートで2万7400円)は視察費から支出した。
 こうした実態について、海外視察に行ったことのある議員からも、「視察の理由を県民に堂々と説明できないなら、行くべきでない。議会として、県民が納得できる制度にしなくてはならない」との声も上がっている。
(2011年4月28日 読売新聞)

by magome2007 | 2011-04-28 07:48

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