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SEOUL FOOD 2013レポート   

SEOUL FOOD 2013レポート
- International Food Industry Exhibition, Seoul 2013 (ソウル国際食品作業展)

長崎県議会議員  馬込 彰

会期:2013年5月14日~2013年5月17日

会場:KINTEX (Korea International Exhibition Center)

取扱品目:食飲料・機資材・技術・安全・包装・サービス・料理学校・有機農産物・食品貿易・サービスなど

主催者:Kotra (大韓貿易投資新興公社) / KEM(AllWorldExhibition Korea)
TEL : +82-2-3460-7258/7267
FAX : +82-2-3460-7918
E-mail : info@seoulfood.or.kr

過去の実績  2012年実績
       来場者数 : 60000 人
出展者数 : 1450 社
       展示面積 : 108049 sq.m.
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ソウル国際食品産業展は、1983年より毎年開催されている韓国最大の食品・飲料専門展示会である。今年で31回目を迎える展示会は、日本で開催されているアジア最大の展示会開催を目標とし、ビジネスチャンスを強力に進めることを目標とされている。

韓国企業の参加は当然であるが、ヨーロッパや北米やアフリカ、オーストラリアやニュージーランドなど世界中の国や企業の参加があり、広い会場が熱気で包まれ賑わっていた。まずは食品展示ブースからスタートした。

新しい企画なども取り組まれているようだったのですが、思うように通訳の人との意思疎通が行かなかったこともあって十分に理解するところまで行きませんでした。国内の展示会と違って外国での展示会に行くことで、韓国の皆さんがどのような商品に関心があるのかなど知ることができました。

また長崎県で生産されているような水産物や農産加工物なども出品されており、長崎県からも関係者が来られていたら参考になることが多かったのではないのかと思われた。このような食品展示会を始め、長崎県内の企業の皆さんにとって輸出するために、韓国での鉱工業に関する展示会なども開催されており、このようなところを見学されるだけでも生産に対する意欲や企業発展のきっかけになるものと考えられる。

特に今回の韓国訪問の目的の一つに、長崎空港と仁川空港の定期路線が大韓航空に代わって,
ジンエヤー社の飛行機が週3便飛ぶようになっている。そのためにも、観光客だけでなくビジネス客の拡大にも早急に取り組み、長崎県と韓国との貿易拡大を行わなければならない。

これまでの資料など見てみると、隣国との貿易が少ないことが指摘されている。このことはヨーロッパでは考えられないと言われており、長崎県において生産されている多くの商品を韓国の皆さんに知っていただく努力をすべきである。

今回の展示会などを活かすような取り組みを強化することも一つの方法でもあり、国内における展示会なども大いに活用すべきである。これまでの長崎県の物産の取り組みとしてはスポット的な物産展が多く、長期にわたって販路開拓を進めるような取り組みに欠けているのではと思われる。

原因については中小零細業者が多く、営業部門を維持する余裕のないところが多く、国内や国外の営業を専門に行えるような企業が少ないことによるのではないのかと思われる。これからは業界単位で営業を強化するためにも、組織を強化することが重要であり、大同団結することが求められている。

長期にわたる営業戦略を進めていくためには、営業専門の社員を雇用することを考えるべきであり、業界全体の生産額や販売額の拡大が雇用を生み出し、地域社会の活性化につながっていくのである。

今回の韓国でのソウルフード2013に参加して、韓国への輸出のハードルは十分に乗り越えることができるものと考えている。イタリアのパスタに代表される麺類の輸出は全世界に及び、ソウルフード2013の会場にも、イギリス、イタリア、トルコといった国々からパスタの展示が行われており、当然長崎の麺類の展示も行われるべきである。

欧米の企業の皆さんはアジアにおいて販売拡大について、自信を持っておりヨーロッパのパスタを韓国の国民に食べていただくことは当然であるといった考えを持っている。長崎の麺類は欧米のパスタに負けないような、和食の特徴を持っており韓国国民にとってはパスタ以上に好まれるはずである。

生産者の皆さんが自信もって海外への販売に強い意欲を持つことは当然であるが、販売における大同団結すれば海外展開は身近な問題として解決できるのである。常に競争の中で磨き上げられてきた長崎の麺類は、歴史と伝統を有し海外の皆さんには日本食の代表メニューとして受け入れられることは間違いない。

今後の流れとして、輸出専門の推進チームを民間と行政で構成することにより、今後の計画、広報活動、支援や指導などについて詳細にまとめることである。長崎の麺類だけでなく、水産物や酒類なども同じように取り組むべきである。

韓国を始め、香港、台北、シンガーポールなどでの食品商談会への取り組みも考えるべきである。アジアでの販売が10年20年後は欧米まで拡大していくことも十分予想されるのであり、行政に求められる要件はさらに厳しくなっていくと考えられる。

県庁職員の採用試験において、外国語の加点をどのようにされているのか、英語、中国語、韓国語などへの加点を行うことは、アジア国際戦略を推進するうえで行うことは当然の流れであり、外国語への取り組みは採用試験だけでなく全職員へも拡大すべきである。

通訳試験に合格すれば手当を増やすことも考えるべきであり、民間企業が海外戦略に取り組むことによる県庁職員の意識改革は一刻の猶予もなく進められるべきである。各産業の生産拡大と雇用拡大は、長崎県のトップリーダーが誰になっても変わることのない最重要政策であることは間違いなく、議会も行政も一体となって取り組むべきである。

これからの取り組みとしては、長崎県が単独で行っていた物産展などと違って、国内外での展示会への参加は積極的にかかわっていくべきであり、中小零細企業の参加を県として、どのように支援していくのか、制度を作って多くの関係者の皆さんに営業活動ができるようにすべきである。

今回のソウルフード2013を視察することで長崎県の輸出産業拡大について言えることは、輸出の相談や相手国の商品などについて知るための窓口を早急に設置することであり、貿易相談や金融相談などについても対応できるようにすべきである。

アジアの国々のセールスプロモーション事業を長崎県として、どのように進めようとしているのか韓国について、中国については、台湾については、香港については、シンガーポールなどそれぞれの国に対するプロモーションの違いについて具体的に説明ができ、展示会情報についても過去の情報から今後の展示会情報まで、いつでも取り出せるような情報管理をすべきであり、長崎県の経済発展の原動力としての対応が求められている。

by magome2007 | 2013-05-31 02:17 | Trackback | Comments(0)

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