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釜石市鵜住居地区防災センター   

防災センターが全く機能しなかったことで良く報道されていましたが、現地に行って周りの状況や先人たちの教えなど考えた時、この地に防災センターを建設し鵜住居地区消防出張所まで併設、おまけに消防分団の詰所まで設置すべきだったのかと思いました。
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以前は、避難訓練といったら高台に逃げる訓練をされていたのに、ここに防災センターを建設したばかりに避難訓練も高台ではなく、この防災センターで行っていたのです。高齢化で高台よりこの防災センターがいいと言ったことも言われていたそうです。

しかし、被害に遭われた地区には全て高台に避難すべき場所が用意されているのです。その高台が活かされることもなく犠牲者を多くしてしまったことは、行政の皆さんだけでなく議会の皆さんも反省すべきであります。高台に避難された皆さんは全て助かっているのです。

同じように平地に建設されている施設は多く、被害を多くしてしまったことは多くの報道で知っておられるものと思います。しかし、報道で知っていても現地まで行かなければ真剣に考えることもなかったのではと思っています。

建造物は建設されると40年から50年間は使われることを考えると、建設場所の判断は数十年先の我が故郷の未来を大きく変えてしまうほどの効果が秘められているのです。今回の災害現場の視察で考えさせられたことは、目の前の問題だけでなく将来を見通す力が求められていることです。

避難訓練の方法についても、先人たちの貴重な教訓が活かされることなく、汗流さない方法で訓練をされた結果が今回の姿を招き寄せてしまったのです。貴重な教訓として残すべき建物だと思うのだが、取り壊すことが決定されているそうです。行政と議会のためにも残すような再検討ができないものかと思う。

by magome2007 | 2013-11-09 13:50 | Trackback | Comments(0)

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