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日本の近代化(3)   

アメリカ、イギリスそして我が国が三大海軍国だったことは歴史の事実として記録されている。植民地になることもなく、江戸期から明治維新を乗り越えたことは、教科書に書いてあるような簡単な説明で終わったのではない。

江戸期の幕藩体制の中で、廃藩置県といった制度変更に対する対応が、なんといっても素晴らしいのである。最近の市町村合併での動きや、道州制における取組みを見てても、明治期の動きのようなものを感じることはできないのではないのかと思う。

明治期の制度変更については、国家戦略を必死に描かれていた人たちが、全国の各藩の中に育っていたことが、最も大きな要因ではなかったのかと思う。ヨーロッパにおいては革命によって、多くの血を流しながら制度変更を行ってきている。

江戸期の教育が、このような我が国の近代化につながるようなことを行っていたのであり、世界の中で日本だけが庶民教育を浸透させていたのである。武士階級はそれ以上に教育機会を設け、医師の育成や技術者の育成を行っていたのである。

読み書きそろばんと言われてきた日本の教育が、世界の歴史に残した輝きは近代化産業遺産以上のものがあり、このことをもっと国民に説明すべきではないのかと思う。日本の国力や技術開発が近代化の効果ではなく、延々と続く日本の教育効果であると思う。

日本の教育荒廃がなぜに起きてきたのか、それは江戸期から延々と続いてきた教育の流れを、戦後大きく変えてしまったことが最大の原因であると思う。日本の生きていく道は教育以外にないのであり、戦後教育の間違いを正すことに全力で取り組まなければならない。

近代化産業遺産ではなく、この産業を誕生させ発展させた最も大きな力は、江戸期からの教育の全てであり、開発される人に、支える人たちが数多く育っていたことが日本の近代化を成功させたのである。植民地にならなかったことも全く同じではなかろうかと思う。

by magome2007 | 2014-01-01 07:57 | Trackback | Comments(0)

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