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日本の近代化(5)   

大自然相手の生活は50年後を見ながら生活されていた。木が成長するための期間に合わせて生活のサイクルも同じようになっていた。循環型生活が行われていたのに、このようなバランスの取れていた生活が国内から消えて行ってしまった。

戦争に負けるまでは50年先を考えなければ、計画が立てられなかった日本経済がグローバル化の流れに逆らうこともなく、その先頭を走り続けているのが現状である。その間、地方が衰退し若者たちも大都市へと流れて行ってしまった。

わずか数十年間の出来事が我が国を根底から変えてしまったのである。故郷は遠くに行ってしまったのか、故郷に帰りたくなるような日本にすることができないのか、そんなことはないといって立ち上がっている仲間たちが全国的に増殖中である。

日本における植林の歴史は長く、切りすぎての禿山も多くなった時期もあり、植林が循環型経済にくみすることがなかった時代もあった。戦後の住宅ブームの時も同じであり林業産業が、育っていくべきだった我が国で林業の衰退に歯止めが効かなくなってしまった。

このような流れの中で、国内産業を見捨てることに躊躇いもなく、消費拡大戦略の先頭集団をいくことで、大量消費、大量廃棄の洗礼を全ての国民が受けてしまった。もう一度、日本本来の地方に夢が生まれていく社会建設を日本の戦略として作り上げていかなけらばならない。

日本の近代化産業遺産は我々に多くのことを教えているのであり、国家の繁栄や国家のあるべき姿等について近代化産業遺産を通して、多くの仲間たちとともに50年先の国家や故郷の姿に思いを寄せ、あるべき人生の姿を求めるべきではなかろうかと思う。

by magome2007 | 2014-01-03 08:29 | Trackback | Comments(0)

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