高齢社会と向き合う   

離島山間僻地の高齢化率は全国トップを走り続けている。県内の離島は競うように若者が島外へ出ていくだけでなく、亡くなっていく人も多く人口減少がいまだに止まることがない。地区によっては高齢化率が50パーセントを超えるところもあり、統計の世界では見えないところでもある。

高齢者の増加に国は年金を下げ、医療費は高くし、介護は施設不足で自宅介護を叫び始めている。新しい第2次安倍内閣において、どのような政策が出てくるのか予算との調整で、これまでより厳しい制度設計が行われるのではと思われる。

現役世代と退職世代の目に見えない境界を引くことが、福祉の新しい世界を創造していくような夢を我々に与えていたのではなかったのかと思う。初めて特別養護老人ホームが全国各地に建設された時には、素晴らしい施設を多くの人が視察されていたのである。

しかし、当時は30年後や40年後の高齢社会の姿を語る人も少なく、新しい福祉のレールが延長されていくことに異論を唱える人は少なかった。人口問題を指摘していた堺屋太一に対し、賛同する人は少なく、団塊の世代が来る返されることを信じて疑わなかった。

ところが団塊の世代は二度繰り返されと後は、少子化社会が定着し人口構成のバランスが崩れてしまっている。戦後の団塊世代は二世代、三世代の生活を知っていたのに、次の団塊世代はおじいちゃんおばあちゃんと生活してことのない世代でもある。

高齢社会の制度設計は、このような人口構成の中で構築されてきているのであり、境界線の在り方が問われなければならないのではと思う。現役世代も退職世代も全ての人が通る世界でもある。地域社会の在り様を考え直す重要な時期を迎えているのではなかろうかと思っている。
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by magome2007 | 2014-09-05 08:28

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