高齢社会はどこから来たのか
2014年 09月 23日
高齢社会は昭和の終わりごろから定着したのではと思うのだが、戦後の企業社会の遺産として残されてきたのが、高齢化社会ではないのかと思う。それは企業による定年設定の影響で、55歳や60歳定年の制度が老人社会を作ってきたのではと思う。
戦前までは高齢者の知恵が求められ、勤務するのではなく奉仕するといった考えの中で、定年するといった考えは育っていなかったようだ。昔の平均寿命は低かったのだからではなく、研究されている人達の記事を読むとそうではなかったようだ。
ちなみに、葛飾北斎は90歳まで現役で活躍されているのですから、当時の農村などでも60歳以上の現役は多くいたとのことです。企業の定年がもたらしてきた高齢社会は、日本の歴史に照らしてもちょっと行き過ぎているようだ。
厚労省に丸投げしたことが良くなかったのか、最近は首相自ら高齢社会の在り様について発言されている。歴史には、老人を支えるために税の負担の軽減や兵役免除などが記されているそうです。それから見ると、武士の皆さんの取り組みは本当に凄いと思う。
高齢社会の社会保障制度は、企業の定年制の制度に合わせていることが十分考えられ、元気で長生きできる人達を定年ゴールで現役を卒業させてしまったことが、社会保障制度の見直しを厳しいものにしているのではと思う。
農村や漁村は定年がなかったのに、企業の定年の考えが農村や漁村にまで浸透し、敬老会の出席を求められ老人の中に押し込められているのではないのかと思う。地域社会を支える人たちにまで定年が横行し困り果てている。
無理に年金生活をさせなくても、知恵ある人たちの活躍の場を政府は作るべきであり、日本の歴史上の将軍たちの取り組みを学ぶべきではないのかと思う。元気な地方まで高齢化にしてしまって、地方創生程度では本当に厳しいと思う。
参考資料
これからは共同体の時代
by magome2007 | 2014-09-23 08:15 | Trackback | Comments(0)