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WTOの中で生きていけるのか。   

■世界貿易の活発な動きを受けて、戦後の世界秩序の中で各国が真剣になって考えてきた歴史がある。現在は世界貿易のルール作りをWTOといわれる委員会の中で行っている。それ以外にも二国間貿易の協議の場もあって、それぞれの国の思惑が交差している。

■今日の報道も日本の景気はまだ続いているとのことだが、いまだにその好景気の実感がない。世界との競争の中で低賃金の制度が導入され、賃金の二層構造になってしまっているのではないのかと思う。低賃金を支えるのは、派遣社員や契約社員と言われている人たちである。

■だから大企業の業績がいいので、我が国の景気が拡大しながら戦後初めて長期間にわたる景気が続くといわれている原因ではないのかと思う。製造業の分野においてもいろんな問題を抱え、競争の中で常に改革や改善しながらの連続だと思う。

■しかし、そんな世界を見ながら過疎地や山間僻地を抱える長崎県のような地域は、どうすれば県民が豊かになれるのかといったことが議論されない。世界経済のルールが作られていく中で、長崎県のような地域は生き残れるのかと思う。

■農水産業の現状は、世界経済のルールにはいまだに対応していない。一方の製造業はしっかりと対応していることを考えたとき、どうすれば国益にかなう産業として発展していけるのかといったことが協議されていない。

■これからの世界貿易のルールを離れて日本だけが生き延びていくことはできない。世界の中でしっかりと生きていくための農水産業の未来図を長崎県は描くことができなければ、離島や過疎地の未来は描くことができない。

■農林部と水産部に課せられている責任の重さは半端ではないと思う。そのことを最も分かっている人がそれぞれのトップの部長たちである。

by magome2007 | 2007-08-06 06:49 | Trackback | Comments(0)

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