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諫早干拓竣工式   

■諫早湾干拓事業の竣工式典が諫早市内のホテルで行われ、関係者の皆さんが出席して盛大に行われた。正式名称は「国営諫早湾土地改良事業完工式」であって、これまで名称は色んな変化があって、それだけでも諫早干拓の歴史が理解できるほどであって、半世紀にわたる戦いの歴史でもある。

■防災事業としての効果は、関係地区の皆さんの声をこれまで聞くことによって理解はしているものの、県内の漁業者を始め佐賀県や福岡県の漁民の皆さんの理解はいまだに得られていない。完工式に出席している同じ時間に、漁業者の皆さんのデモが行われていることは全く知らなかった。

■この事業の目的は多くの国民が知っているのであって、事業目的に向かって一丸となって取り組む姿勢が求められているのではないのかと思う。国営の事業であればなおのことであって、まずは事業を成功させることである。しかし、せっかくできた大型事業を観光地として活用しようといったことを言っている人がいる。

■私には何を観光資源として見せるのかよく理解できないのであるが、昔の農村風景と違ってこれからの農村風景がこうなっていくんですよって感じなのかなと思う程度である。日本の風景は外国人観光客があこがれていたはずなのに、いつのまにか絵にもならない風景にしてしまっている。

■農業のための土地改良事業であれば農地の活用をしっかりと、国民に情報発信するべきであって、観光などまだまだ取り組めるような環境ではないと思う。大型公共事業によって作られた事業を見に来てくれって言っているようで、何とも情けない発想である。それより普賢岳の姿が訪れた皆さんに多くのことを語っているのではないのかと思う。

■予算がどのように使われてきたのかを研究する教材としてはいいと思うが、観光資源にするのであれば、これまで行われてきた大型公共事業をすべて観光資源にすればいいのではと思う。諫早には多くの人をいやすことのできる場所があるのに、本当にもったいないと思う。昨日のあいさつの中で諫早市長の挨拶が最も気配りができていたのではと思う。

■近隣市町村の皆さんのことを考えて話されていたのではないのかと思う。直接の当事者であれば当然のことだと思うが、そうでない人も多くいることが日本のいいところなのかもしれないと思うときもある。

by magome2007 | 2007-11-21 07:13 | Trackback | Comments(0)

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